「アートラインかしわ2009」― アートが拓く街の可能性(後編)
(記)柏木じゅん子 2009.12

「アートラインかしわ2009」の期間中、二番街においても各種イベントが行われた。前述の「"FURUGI"crossing the border」のワークショップやJAZZライブの他、亀本文子さんによる「Bamboo Dome」と「たたけたけ」も登場(11月7・8日)。行き交う人たちも立ち止まってもの珍しそうに眺めていた。

二番街フラッグ 1たたけたけ

また、アーケードを見上げると、ユニークなフラッグが風に揺れていた。このフラッグは、「わくわくJOBAN-KASHIWA プロジェクト」という総勢50組のアーティストたちによる作品の一部である。

二番街フラッグ 2二番街フラッグ 3

「わくわくJOBAN-KASHIWA プロジェクト」は、この他にも、映画館跡(旧シネマサンシャイン)を会場とした展示や、キャラクター「ジャッピー」の「ミコシKASHIWA巡行」(11月15日)などを行い、柏の街中に、たくさんの<わくわく>の種を蒔いた。

わくわく+柏映画館跡ジャッピー

「わくわくJOBAN-KASHIWA プロジェクト」は、アートライン月間の締め括りともいうべきライブペインティングも行った(11月28日)。プロジェクトのメンバー、遠藤一郎さんと仲間たちが、「青空」・「柏レイソル」・「柏の風景」というテーマに沿って、大きなキャンバスに色を重ねていく。通りがかりに、アーティストと一緒に絵を描く飛び入り参加者の姿もあった。

ライブペインティング(青空)ライブペインティング(レイソル)

「アートラインかしわ」も年々広がりを見せ、4回目の今年は、36のプロジェクトが実行された。「よくこれだけの人たちが集まってくれたと思うよ」と、アートライン実行委員会の代表者、石戸新一郎さんも感慨深げ。

ライブペインティング(柏の風景1)

近年、アートを媒介とした「まちづくり」が各地で展開されている。それは、アートが人々を結びつける力を持つと同時に、その地域に潜在する"魅力"を引き出すからだろう。普段、何気なく見過ごしている街の風景に、アートが投じられることで、人々は改めて街を"意識"するようになる。そこから「人」と「街」のコミュニケーションが生まれ、街の新たな可能性が拓かれていくのではないだろうか。「アートラインかしわ2009」は終了したが、期間中に蒔かれた<わくわく>の種が芽吹く日が楽しみである。

ライブペインティング(柏の風景2)